サンドブラストの歴史
サンドブラスト(sandblast)はアメリカの非常に風が強い地方で風に運ばれた砂が建物の窓ガラスを削ってしまうところから発見されたと言われています。
サンドブラスター(サンドブラストの装置)は、1870年にアメリカのベンジャミン・ティルマン(Benjamin Chew Tilghman)によって発明されました。
サンドブラストのサンドとは砂を意味するが、元々は砂(Sand)が風(blast)で飛び、擦れて岩などが削れてゆく様を見発明されたという説があります。
当初は工業用途で、船舶の錆取り・塗装剥がし・下地処理のほか、近年では回路・IC・電子・電気等の部品・配線加工などで使われています。
鋳物、陶磁器、ガラス工芸品、石材などに表面処理、装飾、彫刻を施す為にも用いられています。
近年のサンドブラストに使われるサンド(研磨材)はアルミナやガラスビーズなどが多く使用されていますが、ナイロンなどの樹脂系やクルミの殻や桃の種などの植物系などもあり、研磨剤のバリエーションも多く、用途も多様化されています。
弊社では、砂を使用しております。(砂の粗さを車両により調整)
また、サンドブラストは「削る」「叩き落とす」などが最も多い処理でありますが、近年では「磨く」という処理が可能なものもあります。
弊社では、サビ取り・塗装・ステッカー剥がしで使用しております。
さびとの戦い
弊社の基本概念としては、新車の段階で、【さびまもる君】を塗装して頂く事が一番の理想ですが、大半が難しい状況です。
サビは残念ながら生き物です。鉄は水素脆化により、日々水分や塩分で、サビが発生しもろくなります。
その水素脆化の進行を少しでも遅らせる為の簡単な方法として、重ね塗り(サビを隠す)をします。
一般的に用いられているのが、下回り塗装や再塗装を施すことです。これが現在の主流です。
表現が悪いですが、荒れた素肌に、厚塗り化粧をしているという状況です。
弊社の考え
弊社では、その水素脆化の進行を少しでも遅らせる為の方法としてサビの除去を考えました。
ただ、このサビ取りには、ご経験の方はよくよくお分かりかと思われますが、途方もない時間と労力・忍耐力が必要になるものです。
それを、効率良く、美しく仕上げる為の方法が、【サンドブラスト】になります。
その名の通り暴風を使って砂によってサビを根こぞぎ吹き飛ばすという活気的な方法です。
この方法により、時間と労力・忍耐力の必要であったサビ取りが短時間で可能になりました。
もちろん、サビは生きていますので、【サンドブラスト】を施工した直後にサフェーサーを塗布しなければ、効果は薄れますので、時間との戦いになります。
弊社では、大型のサンドブラスターと大型集塵器を使用して、車両の錆取り、塗装剥がし、そして、表面研磨を行い開発商品【さびまもる君】の全塗装を【静電塗装】にて実施しております。
その効果と仕上がりは、下記の写真を比べて頂ければ一目瞭然かと思われます。
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